タイJr. 佐藤アツヒロ BL小説


「公私混同……じゃないよな?城に戻ってきた段階で、俺はプライベートな時間を過ごしてるんだよな?」。思いのほか柔らかい感触に、キスをされた布村よりも、キスをした脩司が驚く。早瀬は薄く唇を開いて、顔を上げたまま目を閉じた。彼は口数の少ない男だ。

あまりに動揺している那波だったが、パニクるその姿に財前はピンとくる。「……わかった」。

パジャマのボタンが吹っ飛ぶ。真の唇が額から下がってきて、ついに唇を捕らえた。ただ触れるだけのキスだが、大樹はその甘やかさにすっかり骨抜きになってしまいそうだった。「ドアの開閉音を聞いたか?」。斎木の舌が、強引に秋良の唇を押し開いて口内へ入ってきた。真実らしく見せるために、『明峰学園』の名前が使われただけだと思いたかったのだ。

「あ、電話」。

「俺はお前の、その不器用さが凄く好きだ。だから泣くなよ。この体じゃ、抱き締めることも宥めることもできないんだぜ?」。シャワーを浴びたのだろう。「どう思ってる?」。「俺の気持ちも……少しは考えてくれ」。『どうしてわたしなんですか?光電の入社試験に落ちたわたしを、なぜこんなにも気にかけてくださるんですか?』。「大丈夫、まだなんとかなる……」。「緊張感が多少でもあれば、君は聞いた筈だ。君が繋がれてから、ドアは四回しか開閉していない。一つのドアはベッドルーム。もう一つはバスルーム」。


ボーイズラブ小説作品紹介


「トオルが縛ってくれって言ったら、そうしちゃうに決まってるよ」。「彼がそんなこと言うわけないだろう?」。ロイスの言葉に一瞬、飯島は戸惑いながらも同意を求めた。「絶対にないとは言えないんじゃない?」。ゴールデンウイーク中の帰省を控え、自分との生活を両親に話すべきかで悩んでいるトオルを心配した飯島は、ロイスに相談を持ちかけたが――。

タイトル:終わらない週末ラブ・ネスト
著 者 名:有馬さつき
レーベル:シフォンノベルズ
発 行 元:講談社

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